ガーシー（東谷義和）元参院議員（51）の弁護人を務めるユーチューバーでアトム市川船橋法律事務所の高橋裕樹弁護士が14日、自身の公式ユーチューブチャンネルを更新。ガーシーの旅券紛失・返納を巡って、飛び交った諸説にアンサーした。

　俳優の綾野剛らへの名誉毀損などで警視庁から逮捕状が出ているガーシーは、外務省を通じて13日までに旅券返納命令が出ていた。ところが、ガーシーは旅券を紛失してしまったとして、対応を高橋氏に一任。最終的にガーシーは、在ドバイ日本国総領事館に旅券紛失と同時に返納に相当する手続きを行い、12日付で旅券は効力を失っていた。

　高橋氏は「（ガーシーから）本当になくしてしまった。どうしたらいいのか。日本の外務省と掛け合うのか、ドバイの総領事館と掛け合うのか」と相談されていた経緯を明かしたうえで、当初から返納に応じなかった場合、旅券法違反に問われる可能性があり、返納する意思があったことを強調。ネット上で出ているさまざまな報道や憶測について、否定した。
　
　その一つにガーシーはゴールデンビザを取得しており、旅券に添付されているから返納した場合にビザを失うことを恐れたというもの。高橋氏はガーシーの所持するゴールデンビザはカードで、旅券に添付するタイプではないと明かした。

　また旅券を身分証明書代わりに今後も使用したい目的があるとの見方についても「失効した旅券を使えば旅券法違反になる。あえて同じ罪を犯すのか」と話し、いずれも「的外れな報道」とした。

　また失効することで不法滞在になるとの見方については「パスポートは日本国民の証明で、ビザは入国した国に滞在する資格。ビザがなければ不法滞在になる。だからこそ日本の警察はUAE側に不法滞在で（日本に）返せとはなかなか言えない。政治的な交渉が必要。名誉毀損の犯罪でインターポールが動くのかというところで現状、動いていない」と指摘した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/3cd97f74bd53377f91f415a4f5d7ea2b88268e89